注:ここでいうのは、『東京タワー』と言っても、
最近ドラマや映画で話題になっていたリリーさんの『東京タワー』ではなく、
江國 香織の『東京タワー』です。
(私にとってリリ・フランキーは、
もともと『ココリコミラクルタイプ』(フジテレビ)出演の
エロいおじさまでしかなかったので
馴れ馴れしくリリーさんと呼んでいます。
彼が、かのリリー・フランキーだと知ったときは、
ちょっとしたショック(!?)でした(笑)
彼が『おでんくん』の作者だと知ったときも驚きましたが。)
なんとも眠れない夜だったので、勝手に論評してみた。
『東京タワー』(2005年公開)。
黒木 瞳ファン、かつ江國 香織も好きな私は、
映画のチラシをひと目見て、気になってしまい、
まず映画を見て、
その後、新書でも読みました。
映画で、”いたく”美しいフレーズがあったかと思えば、
(注:ここの”いたく”は、大変、の意味と、痛いの両方のニュアンスです)
意外にも原作ではなかったり、
どうでもいいんじゃないかというシーンは実は映画の脚色で原作にはなかったりと、
映画と原作、どちらもいいところがあったり、がっかりするところがあったり
といった感じだったのですが。
一番イタダケナイのは、映画のラストシーンです。
注:以下ネタばれあり
趣味でセレクトショップをさせてもらっている裕福な奥様、詩史が、
全てを捨てて、しかも学生の透のもとへ行くというのは、
あまりにも非現実的すぎる。
映画の脚色と言っても、やりすぎだ。正直、かなりがっかりした。
(映画ではしばしば無理矢理(?)ハッピーエンドにしたがるのは、本当によくない。)
映画の設定で、でもラストシーンのみ私が脚色するとしたら・・・
「数年後。透は大学卒業後日本に帰り、売れない画家として活動。
(彼は詩史を思い続けて独身。)
(または海外で活動していてもいいのだけれど。)
詩史は相変わらずの生活(旦那に依存した退屈な生活)をしている。
(不倫には懲りて、おとなしくしている。)
ある日、詩史は街で突然知らない女性に
「あなた、モデルさんね!○○であなたの絵を見たわ!素敵ね。」と話しかけられる。
その場では気に止めないが、
別の日、友人との待ち合わせまでの暇つぶしで、
ふとその絵を見る気になり、とあるギャラリーへ立ち寄ってみる。
そこで、その絵が、透の作品だと知り、衝撃を受ける。
そのままその絵を買って持ち帰り、ショップの片隅に飾る。
そして、その絵を見るたびに、胸がチクンとするのを覚えるのだ。
(胸を痛めるというより、メランコリックな雰囲気に浸っているという感じ。)」
と、まあおおまかにはそういう感じにするかな。
自分ではアクションを起こせない主婦が刺激とかロマンスだけ求めているような、
そんな感じにしたら現実的で、
そのバカバカしさが人間らしくていいと思いませんか??
だけど、現実的で立ち直りも早い女に比べて、男はいつまでも引きずっている、
っていうのも、ありがちでしょう。
その点、原作では、恋の結果が出るわけでもなく
だらだらと付き合い続けている二人(とくに透のだらしなさは素敵だ)
っていうのは、なんだかとってもいい。
二人付き合い続けるけれど、ハッピーエンドじゃない。いいね。
余談ながら、この映画で、
喜美子を演じた寺島 しのぶはとても素敵だったと思う。ファンになりました。
(下着姿のシーンで、勝負下着であの下着はないんじゃ・・・と見苦しかったけれど、
中流の主婦としてはあんなものかという気もしないでもない!?
どちらにしろ、そこは彼女のせいではないからしかたないです。)
耕二役の松本 潤もかわいかったかな。
